研究の対象とする高温構造システム

 エネルギーを扱う代表的なシステムとして、原子炉や火力プラントのようなエネルギープラント、化学プラントおよびロケットエンジンなどがある。これらは全て高温の熱流体を機器構造物で内包することから、熱−流体−構造が連成する高温構造システムである。その安全性と信頼性を確保するには、システムの破壊現象の理解を前提として、設計、保全、事故対応のそれぞれに対して、安全性向上の努力をし続けることが必要となる。

研究成果の統合

エネルギープラントの構造設計技術は、荷重設定・構造解析・強度評価の各要素技術から構成される。これらの「要素技術の統合」により、安全性と信頼性に優れたプラントの実現を目的とした研究を行う。 巨大技術開発には、工学的視点に加えて研究成果の実用化に必要な 「知識の統合」やプロジェクト推進のための「人材の統合」といった社会学的視点も必要であることから、これらも視野に入れた研究活動を行う。

設計を超える状態に対する安全性改善